連邦警察の特別捜査「ラヴァ・ジャット作戦」で汚職疑惑によるペトロブラス石油公社や大手ゼネコンの相次ぐ経営陣幹部の逮捕者続出にも関わらず、国家エネルギー政策審議会(CNPE)では第13回石油・天然ガス入札を承認、入札は10月が予定されている。
第13回石油・天然ガス入札では岩塩層下(プレソルト)原油開発鉱区を除くブラジル全国の270鉱区~290鉱区が予定されており、連邦政府は20億レアル~25億レアルの臨時歳入に結び付くと予想しているが、石油の国際コモディティ価格で最低入札価格が左右される。
入札にかけられるのはアマゾナス鉱区、カマルーアルマーダ鉱区、カンポス鉱区、エスピリット・サント鉱区、ジャクイペ鉱区、パライバ鉱区、ポチグア鉱区、レコンカヴォ鉱区、セルジッペーアラゴアス鉱区、ペロタス鉱区となっている。
入札にかけられる鉱区で特に注目されているのは2010年に良質の軽質油が発見されているセルジッペーアラゴアス鉱区の海底油田鉱区であり、石油メジャーが入札に参加すると予想されている。
また天然ガスの埋蔵量が豊富と予想されているアマゾナス鉱区では、マナウス市向けの火力発電所向け需要が期待できる天然ガスの供給ができる同鉱区の入札も競争が激しくなると予想されている。(2015年4月29日付けヴァロール紙)