中国の鉄鉱石需要減少に伴って鉄鉱石の国際コモディティ価格が下落を続けて収益が悪化しているために、格付け会社S&P社は資源大手ヴァーレ社の格付けをBBB+に据え置いたが、見通しをネガティブに引き下げた。
オーストラリアのリオ・チント社はA-、BHP Billiton社はA+ 、アングロ・アメリカンはBBB 、Eurasian Resources BB+、Exxaro ResourcesはA-に据え置かれたが、見通しはそれぞれネガティブに引き下げられている。
昨日の含有率が62%の1トン当たりの鉄鉱石価格は48.80ドルと今年はすでに30%減少、今年下半期の1トン当たりの鉄鉱石価格は40ドルを下回ると予想されており、S&P社では今年の鉄鉱石価格を65ドルから45ドルに引き下げている。
S&P社では2016年の1トン当たりの鉄鉱石価格を65ドルから50ドル、2017年は70ドルから55ドルにそれぞれ引き下げており、生産コストの高い鉄鉱石メーカーが淘汰されると予想されている。
昨年のヴァーレ社は資金調達のために44億ドルの資産を売却、モザンビークの石炭鉱山並びにロジスティック部門を総額37億ドルで売却、Valemaxを6億ドルで売却、Vale Florestarをスザノ社に9,000万ドルで譲渡、Fosbrasil社の株式の一部を4,200万ドルで売却している。(2015年4月14日付けエスタード紙)