含有量62%の鉄鉱石の1トン当たりの国際コモディティ価格は過去1週間で14%下落の46.7ドルまで下落、今年はすでに34%下落しており、今後の国際コモディティ価格の見通しが不透明となっている。
資源大手のヴァーレ社並びにリオ・チント社、BHP Billiton社の1トン当たりの鉄鉱石の生産コストは43ドルと予想されているために、現在の鉄鉱石価格では赤字を計上していると予想されている。
2011年初めの1トン当たりの鉄鉱石価格は191.70ドルであったが、鉄鉱石価格が50ドル以下まで下落しているために、世界第4位の鉄鉱石生産会社のオーストラリア資本のFortescure Metalsグループは資金調達で苦慮している。
Ativa Investimentos社アナリストのレノン・ボルジェス氏は昨年、鉄鉱石価格が90ドル迄下落した時はすでに最低価格に達したと業界関係者は予想し鄭谷も関わらず、今では50ドルを割っており、今後の価格の見通しが不透明となっている。
世界の鉄鉱石貿易の2/3を輸入する中国の鉄鉱石需要の減少並びに鉄鉱石生産大手のブラジルのヴァーレ社並びにオーストラリア資本のリオ・チント社、BHP Billiton社は中国の鉄鉱石需要減少で鉄鉱石の国際コモディティ価格が下落しているにも関わらず、世界でのマーケットシェアを拡大して中小規模の鉄鉱石生産企業をマーケットから締め出すために増産を続けている影響で更に価格が減少している。(2015年4月6日付けヴァロール紙)