米国資本Alcoa社は干ばつの影響による電力料金の高騰で価格競争力を失っているマラニョン州サン・ルイス市のアルミ工場の生産を中止して650人の従業員の解雇を発表した。
2013年にAlcoa社はミナス州ポッソ・デ・カウダス工場の生産を3万4,000トン減産、またマラニョン州サン・ルイス市のアルミ工場の生産を9万7,000トンまでの減産を決定した。
2014年3月にはマラニョン州サン・ルイス市のアルミ工場の生産を8万5,000トンまで減産、ミナス州ポッソ・デ・カウダス工場のアルミ地金の生産中止を決定していた。
Alcoa社のマラニョン州サン・ルイス市のAlumar工場の従業員は1,600人、そのうち4月15日までに650人の従業員を解雇してブラジル国内の従業員総数を4,200人まで減らす計画となっている。
昨年10月にはインドグループのAditya Birla傘下のNovelis社のミナス州オウロ・プレート工場を閉鎖して350人の従業員を解雇、今年初め2か月間のブラジルのアルミ地金生産は13万4,400トンと前年同期の19万7,400トンから39%と大幅に減少している。
2012年1月の電力料金は12レアルメガワット/時間であったが、ピーク時には822レアルまで高騰、現在の電力料金は388レアルであり、多くのアルミメーカーはアルミの生産を中止して電力エネルギーを販売している。
2008年からブラジル国内のアルミ地金生産は生産コストの上昇で価格競争力を失ってきており、昨年のブラジル国内のアルミ地金生産は96万2,000トンと2013年から23%も生産が減少している。(2015年3月31日付けエスタード紙)