2014年のヴァーレ社の鉄鉱石生産は、世界的に供給が需要を上回って国際コモディティ価格が下落を続けているにも関わらず、前年比6.5%増加の3億1,920万トンを記録している。
今年のヴァーレ社の鉄鉱石生産は国際コモディティ価格が低迷しているにも関わらず、目標の3億4,000万トンに達するとアナリストのレオナルド・コレア氏は予想している。
2014年第4四半期の鉄鉱石の国際コモディティ価格は前四半期比17.7%下落、前年同期比では44.8%下落、今年はすでに10.95%下落しており、国際コモディティ価格の下落に伴って同社の株価も減少してきている。
ヴァーレ社の2014年第4四半期の赤字は7億7,000万ドルが予想されており、前年同期比では90%下落、同社では海外の資産を中心に資産の売却を進めている。
ヴァーレ社は肥料子会社のVale Fertilizantes SAの株式一部をIPO方式で譲渡、Valemaxの鉄鉱石運搬船の売却による6億ドルの資金調達などで昨年は44億ドルの資金を調達している。
今年はボーキサイト生産のMRN社の売却、非鉄金属部門の切り離しによる新規株式公開(IPO)などで数100億ドルに達する資金調達をする可能性が予想されている。
昨年の銅鉱生産は37万9,700トンで目標を2万5,300トン下回ったが、ニッケル鉱生産は27万5,000トンでロシアのNorilsk Nickel社を抜いて世界トップとなっている。(2015年2月20日付けエスタード紙)