シティバンクの国際コモディティ担当では、2015年~2016年の鉄鉱石の国際コモディティ価格は現在の1トン当たり80ドルは65ドルに減少すると予想しているが、最悪の場合は50ドルまで下落可能性があると予想している。
中国の鉄鉱石需要の減少やオーストラリア並びにブラジルのヴァーレ社並びにオーストラリアのリオ・チント社、BHP Billiton社鉄鉱石の供給過剰の影響で鉄鉱石供給が需要を上回っているために、鉄鉱石の国際コモディティ価格は下落を続けている。
昨日のヴァーレ社の優先株は3.66%下落の1株が19.44レアルまで下落して、サンパウロ証券取引所(Bovespa)に上場している企業では3番目の下落幅を記録している。
クレディ・スイス銀行では、鉄鉱石の国際コモディティ価格は70ドル~60ドルまで下げると予想、ゴールドマンサックスは、中国の鉄鉱石のスポット価格は75ドルで推移していると説明している。
シティバンクでは含有量の優れているカラジャス鉱山の鉄鉱石は65ドルでも採算が取れるが、ミナス州のコンセイサン・イタビリトス鉱山の南東部システムの鉄鉱石では僅かな利益に留まると予想している。
シティバンクでは2015年の鉄鉱石の輸出用の供給量は更に1億4,000万トン増加すると予想、特にブラジルのヴァーレ社、アングロ・アメリカン並びにオーストラリアのリオ・チント社、BHP Billiton社、Fortescure社による増産が見込まれている。(2014年11月12日付けヴァロール紙)