資源大手のヴァーレ社の第3四半期の鉄鉱石生産は、前年同期比3.1%増加の8,570万トンで記録を更新した影響で、昨日のヴァーレ社の普通株は1.83%、優先株は1.90%それぞれ上昇している。
しかし鉄鉱石を中心とした鉱物資源の国際コモディティ価格の減少に伴って今年9カ月間のヴァーレ社の普通株は18%、優先株は22%それぞれ大幅に下落している。
ヴァーレ社の今年9カ月間の鉄鉱石生産は2億3,620万トンで記録を更新、今年1年間の鉄鉱石生産目標の3億1,200万トンは達成できると同社では見込んでいる。
ヴァーレ社並びにオーストラリアのリオ・チント社、BHP Billiton社の鉄鉱石供給が需要を上回っているために、今年9カ月間の鉄鉱石の国際コモディティ価格は40%減少している。
第3四半期のパラー州カラジャス鉱山の鉄鉱石生産は3,220万トンで記録を更新、またミナス州のコンセイサン・イタビリトス鉱山の南東部システムの鉄鉱石の生産も順調に進んでいる。
ヴァーレ社の第3四半期のニッケル生産は前年同期比16.4%増加の7万2,100トン、前四半期比では17%増加、今年9カ月間のブラジルから中国向け鉄鉱石輸出は前年同期比13%増加している。
しかし今年9カ月間のオーストラリアから中国への鉄鉱石輸出は前年同期比33.5%増加、今年9カ月間の中国の鉄鉱石輸入は前年同期比16.5%増加している。
今年9カ月間のオーストラリアから中国向け鉄鉱石輸出は4億600万トンで輸入全体の58%を占めており、ヴァーレ社の輸出は1億2,500万トンで17.9%を占めている。
2013年の中国の鉄鉱石輸入は6億トン、そのうちオーストラリアは輸入全体の51%、ブラジルは18.4%とオーストラリアからの鉄鉱石輸入比率が増加してきている。(2014年10月24日付けエスタード紙)