資源大手のヴァーレ社の第2四半期の純益は、投資が前年同期比28.3%減少や鉄鉱石の国際コモディティ価格減少にも関わらず、鉄鉱石増産やコスト削減効果の影響で31億8,700万レアルを記録している。
今年4月にギニア政府はBSGリソース社に対する汚職があったとヴァーレ社がすでに7億ドルを投資していた南シマンドウ鉱山(Zogota)プロジェクトを没収、またヴァーレ社のオーストラリアニュー・サウス・ウェールズ州インテグラ・コール石炭鉱山のプロジェクトの損出で、17億レアルの損出の会計処理を余儀なくされている。
この17億レアルの会計処理で第2四半期の純益は前四半期比46.1%減少したが、前年同期比ではレアル通貨に対するドルの為替の影響で283%の純益増加を記録している。
今年第2四半期の投資は前年同期比28.3%減少の24億6,900万ドル、税引前利益に支払利息と減価償却費を加算したもので総資本に対してどの程度のキャッシュフローを産みだしたかを簡易的に示すEBITDAは、10.9%減少の91億3,600万レアルとなっている。
今年第2四半期の鉄鉱石生産は7,940万トンで記録を更新、オーストラリアの鉄鉱石増産並びに世界的な需要減少の影響で第2四半期の1トン当たりの鉄鉱石の国際コモディティ価格は前年同期比17.6%減少84.6ドルまで減少しているが、ヴァーレ社の銅鉱石やニッケル生産も順調に推移している。
今年上半期のヴァーレ社の投資は今年の投資予定の36.4%に相当する138億ドルに留まっているが、下半期はパラー州セーラ・アズール鉱山を中心に大型投資が予定されている。(2014年8月1日付けエスタード紙)