全国セメント工業組合(SNIC)の発表によると、今後6年間のブラジル国内のセメント増産計画は3,500万トンに達すると予想されていたにも関わらず、国内経済の停滞による影響で増産プロジェクトの見直しが相次いでいる。
ゼネコン大手のカマルゴ・コレアグループのインテルセメント社は、2016年までに4セメント工場の建設を予定していたにも関わらず、ゴイアス州並びにパライーバ州の2セメント工場建設に変更している。
インテルセメント社はマーケットシェアが非常に低い北部地域のパラー州サンタレン市もしくはアマゾナス州マナウス市でのセメント工場建設並びにパラナ州クリチーバ市でのセメント工場の建設中止を余儀なくされている。
インテルセメント社は世界に40カ所のセメント工場を擁しており、ブラジル国内には16工場を擁して1,790万トンのセメント生産能力があるが、経済防衛行政審議会によるセメント業界のカルテル調査は2007年に開始され、カルテル形成をしていた企業として、インテルセメント社には2億4,170万レアルの罰金が科せられている。
インテルセメント社のブラジル国内の生産は同社全体の43%、アルゼンチンは22%、パラグアイは1%、ポルトガルは14%、カーボ・ヴェルデは1%、エジプトは11%、モザンビークは4%、南アフリカは4%となっている。
中国を除いたセメント会社のランキングはHolcim社が1億3,890万トンでトップ、2位はLafarge社の1億3,680万トン、 Heidelberg Cement社は9,130万トン、Cemex 社は6,500万トン、Italcement社は4,320万トン、 Aditya Birla Groupは3,980万トン、 Votorantim社は3,770万トン、 インテルセメント社は2,840万トン、Buzzi Unicem社は2,740万トン、 Euro Cement社は2,450万トンとなっている。(2014年7月28日付けエスタード紙)