今月12日、ヴァーレ社は、アルミ生産世界2位のノルウエー資本Norsk Hydro社の持株の90%を16億6,000万ドルで売却、売却株数は4億710万株で1株当たり25クローネ(4.08米ドルに相当)で売却している。
ヴァーレ社は、90%のNorsk Hydro社の株売却で資本参加比率は21.6%から2.0%に減少、しかし売却しなかった4,070万株の放出で更に1億6,570万ドルの資金調達が可能となる。
Norsk Hydro社の持株の90%を16億6,000万ドルで売却した資金は、投資総額が200億ドルに達する鉄鉱石開発のセーラ・スール鉱山の投資のために資金投入を予定している。
ヴァーレ社のムリロ・フェレイラ会長は、昨年の第4四半期にコア事業以外の資産売却を積極的に推進すると発表しており、ポートフォーリオ事業の資産売却は、2014年末まで継続すると予想されている。
業界関係者の間では、ヴァーレ社がアルミニウム並びにボーキサイト、銅精錬事業などの資産売却をすると予想、MRN社に資本参加している40%の株式、VLI 社グループのLog in社の持ち株31%、チリのボーキサイト事業パラゴミナス社並びに銅精錬所関連のTres Vallesなどの資産売却を予想している。
カナダのニッケル鉱山トンプソンや石油・天然ガス事業の資産売却も予想されており、今年の自社の資産売却は31億5,000万ドルに達して、すでに昨年1年間の14億7,000万ドルの資産売却を大幅に上回っている。(2013年11月13日付けエスタード紙)