鉄鉱石生産で世界最大手のヴァーレ社の昨年第4四半期の純益は、56億2,800万レアルの赤字を計上して過去最高の赤字となり、最後の赤字は2002年第3四半期の1億5,000万ドルであった。
ブラジル国内のパラー州の鉄鉱石開発のオンサ・プーマ・プロジェクトは57億7,000万レアルの評価損を計上、オーストラリアの石炭プロジェクトは21億3,900万レアル、ドイツ資本のチッセンクルップ社との共同事業のリオ州CSA製鉄所は、18億レアルの評価損をそれぞれ計上している。
昨年のヴァーレは投資総額が200億ドルと見込まれているパラー州セーラ・アズール鉱山などに177億レアルを投資、2011年の投資総額214億レアルを大幅に下回った。
昨年第4四半期の売上は鉄鉱石の国際コモディティ価格の上昇に伴って、前四半期比11.1%増加の247億700万レアルに増加、第4四半期の鉄鉱石価格は1トン当たり93.66ドルと前四半期の83.69ドルから大幅に上昇、昨年1年間の平均価格は96.77ドルと2011年の136.07ドルから大幅に下げていた。(2013年2月28日付けエスタード紙)