ヴァーレ社では、今後数週間以内に2013年の投資金調達のために、2008年からブラジル国内で所有する4海盆の19鉱区のうち2鉱区を売却すると発表している。
ヴァーレ社のムリロ・フェレイラ社長は、来年の鉄鉱石の国際コモディティ価格を1トン当たり110ドルから140ドル、中国の国内総生産(GDP)伸び率を 8.0% から 8.5% と予想、来年1月に同社では南北鉄道などの鉄道関連事業やマラニャン州Mearim港湾事業の共同出資パートナーの発表を予定している。
またアルゼンチンのリオ・コロラドに所有するリン酸鉱山開発のために50億ドルの投資を予定、カナダのニッケル鉱開発のKronauプロジェクトを来年中に売却して、資金調達を予定している。
ノルウエーのアルミ精錬事業のNorsk Hydro社に22%出資しているが、資金調達のために売却を予定、来年のヴァーレ社の投資総額は163億ドルが見込まれている。
ヴァーレ社は来年の投資をブラジル国内の事業に集中、特にパラー州カラジャスのセーラ・アズール鉱山、ミナス州のイタビリトス鉱山、セアラー州のSaloboII銅精錬事業、モザンビークのバイオディーゼル並びに石炭事業に大型投資を予定している。
セーラ・アズ-ル鉱山は、2016年から鉄鉱石を年間9,000万トン生産が予定されているが、投資総額は195億ドル、ヴァーレ社は世界37カ国で事業を展開して14万人の雇用を創出、そのうちブラジル国内の従業員は6万8,000人に達している。
今年の投資は鉄鉱石並びに銅、ニッケル、石炭開発に集中、すでに186件の環境ライセンスを取得、セーラ・アズ-ル鉱山は、2016年から鉄鉱石生産を開始すると3,000人の直接雇用並びに6,000人の間接雇用に結びつく。
ヴァーレ社は、鉱山局(DNPM)に支払いが遅れていたロイヤリティ14億レアルを支払いに同意、そのうち3億レアルは支払い済みであり、残りの11億レアルを来年1月に支払う。(2012年12月17日付けヴァロール紙)