資源大手ヴァーレ社の第3四半期の純益は、鉄鉱石の国際コモディティ価格の下落の影響で前年同期比56.7%減少の33億レアルに留まり、また中国の国内経済が停滞しているために、今後もこの傾向が継続すると予想されている。
ヴァーレ社の第3四半期の売上は前年同期比18.7%減少の217億レアル、税引き前利益に支払利息と減価償却費を加算したEBITDAは、51.7%減少の75億レアルと大幅に落ち込んでいる。
ヴァーレ社の第3四半期の鉄鉱石並びに鉄鉱石ペレット、マンガンの売上は、全体の66%に相当する148億8,900万レアル、前年同期は鉄鉱石の国際コモディティ価格が高値を維持していたために、売上の74.5%に相当する204億レアルであった。
第3四半期の1トン当たりの鉄鉱石価格は、前年同期の151.26ドルから44.67%減少の83.69ドル、鉄鉱石ペレット価格は、205.79ドルから31.49%減少の140.98ドルとそれぞれ大幅に下落している。
ヴァーレ社の第3四半期の投資総額は42億8,900万ドル、そのうちプロジェクト向け投資は27億9,700万ドル、設備投資・メインテナンスが11億2,800万レアル、設計・開発部門が3億6,400万ドルであった。
今年9カ月間の投資総額は、122億5300万ドルで前年同期の113億800万ドルから約10億ドル増加、ヴァーレは22プロジェクトを抱えており、アフリカのギニアでの鉄鉱石開発など積極的に海外での大型プロジェクトを進めている。(2012年10月25日付けヴァロール紙)