ヴァーレ社の第2四半期の鉄鉱石生産は、長期の降雨で生産が大幅に落ち込んでいた第1四半期から大幅に回復して、前四半期比15.1%増加の8,054万2,000トンを記録、前年同期比では僅かに0.4%の増加に留まっている。
今年初めの鉄鉱石の国際コモディティ価格は1トン当たり100ドルを割り込んでいたが、その後は回復したために第1四半期の1トン当たりの平均価格は109ドル、第2四半期の平均価格は112ドルに上昇している。
同社のジョゼ・カルロス・マルチンス取締役は、今後数年間の鉄鉱石の国際コモディティ価格は、1トン当たり120ドルから150ドルの間で推移すると予想、同社の純益は好調に推移すると予想している。
パラー州の埋蔵量が膨大で鉄鉱石の鉄含有量が非常に高いカラジャス鉱山の第2四半期の生産は、前四半期比26%増加の2,740万トンに達して記録を更新、前年同期比では5.2%増加している。
ブラジルの民間最大の投資となるヴェーレ社のセーラ・アズール鉱山プロジェクトの投資額は、200億ドルで年間の鉄鉱石生産は9,000万トン、2016年下半期からの操業開始が予想されている。
第2四半期のパレット生産は、前四半期比12.3%増加の1,425万6,000トン、石炭生産は5%増加の246万7,000トン、今年上半期の輸出額は119億ドルとペトロブラスの114億ドルを抜いてトップとなっている(2012年7月19日付けエスタード紙)