カマルゴ・コレア社は、ポルトガル資本Cimporの33.0%の株を持っていたが、1株につき5.5ユーロで株式市場から株を買い集めて、94.8%の大株主となって同社を傘下に置くことに成功した。
2010年にカマルゴ・コレア社並びにヴォトランチン社、実業家ベンジャミン・スタインブルック氏が率いる鉄鋼メーカーCSN社の3社がCimpor社の買収で争っていたが、カマルゴ・コレアは、コンペティターのヴォトランチンと手を組んで、同社の株54%の買収に成功していた。
カマルゴ・コレア社は、ヴォトランチンの持っていたCimporの株21%を入手するために、南米並びにアンゴラに所有するCimporのセメント会社を譲渡、その代わりにCimporの中国並びにインド、チュニジア、トルコ、ペルー、スペインのセメント会社を譲り受けた。
同社は、Cimporの買収によりブラジル国内のセメント生産は1,140万トンに上昇して3位から2位になり、更に海外6カ国のセメント生産会社の入手で更なる海外進出を進めることに成功した。
Cimporは、12カ国に42カ所のセメント工場を擁して、年間3,650万トンのセメントを生産、世界のセメントメーカーの10指に数えられていた。
カマルゴ・コレアのセメント生産会社InterCement社は、海外6カ国で年間1,600万トンのセメントを生産、昨年の売上は28億8,000万レアル、純益は2億5,700万レアルとなっている。(2012年6月21日付けエスタード紙)