世界最大のニオブ生産で世界生産の大半を占めるミナス州アラシャ市に本拠を置くCBMM社に対して、ミナス州政府はレアアース生産開始のために、新たに出資している。
CBMM社は5,000万レアルを投資してアラシャ市でレアアースの生産を開始、ミナス州政府もCodemig公社を通して生産開始のための調査に、1,250万レアルを投資している。
Codemig公社は1970年代からアラシャ市でニオブ生産を開始したCBMM社に出資、昨年のニオブ生産による同公社の収入は4億レアルとなっている。
ヴァーレ社並びにカナダ資本のMbac社は、ミナス州内でレアアースの採掘調査並びに生産プロジェクトを抱えているが、CBMM社は最も早くレアアースの生産開始にこぎつけている。
ニオブは鋼材の強度や粘着度アップするための添加剤として不可欠であり、石油パイプライン、ガスパイプライン、ミサイル、ロケット、光学レンズ、超伝導線など用途が広く、またタンタルの代替としてコンデンサー用に使用されている。
ニオブは、軍事用戦略関連工業や宇宙開発関連の材料として非常に重要であり、2010年のブラジルの生産は世界全体の生産8万3,000トンの95%以上を占める8万トンを生産している(2012年5月24日付けヴァロール紙)