資源大手のヴァーレ社の第1四半期の純益は、ミナス州の降雨に伴う鉄鉱石の生産並びに輸出の減少、生産コストの上昇などで、前年同期比40.5%減少の67億2,000万レアル、前四半期比でも19.6%減少している。
同社の第1四半期の売上げは、前年同期比11.0%減少の200億9,500万レアル、前四半期比でも24.5%減少、税引き前利益に支払い利息と減価償却費を加算したもので企業の利益水準を示す指標のEbitdaは、31.1%減少の87億9,400万レアルに留まった。
ヴァーレの大幅な純益の減少は、降雨による生産並びに輸出低下、鉄鉱石やパレットなどの鉱物コモディティ価格の低下、生産コストの上昇、設備のメンテナンスなどが足枷となっていた。
第1四半期の港湾の浚渫作業や降雨による追加メンテナンスなどの影響で、サービス部門のコストが前年同期比28.46%増加の19億4,500万レアル、前四半期比では3.56%増加している。
ヴァーレ社は、またカナダのサドバリーのニッケル鉱山の一時的な操業停止の影響による売上げ減少も純益の減少に繋がった一方で、レアル通貨の為替の変動による純益増加は、5億7900万レアルとなっていた。
第1四半期の鉄鉱石並びにパレットの売上げは、前年同期比10.76%減少の139億2,500万レアル、石炭の売上げは、前年同期の2億5,700万レアルから6億9,300万レアルと大幅に増加している。
第1四半期のニッケル並びに銅、ボーキサイト、アルミなどの非鉄金属の売上げは、国際コモディティ価格の低下に伴って、前年同期比31.61%減少の31億3,600万レアルであった。(2012年4月26日付けヴァロール紙)