今年1月1日に誕生したジャイール・ボルソナロ新政権で初めてとなる今月28日に実施された鉄道インフラ整備向けの1,537キロメートル区間の南北鉄道コンセッションは、COSANグループ傘下のRUMO社が最低入札価格の100.9%に相当する27億レアルで落札した。
区間距離が1537キロメートルの南北鉄道入札には、ヴァーレ社が最大の株主であるVLI社並びにRUMO社の2社が入札に参加したが、VLI社は20億6,500万レアルとRUMO社が提示した27億レアルを大幅に下回った。
27億レアルで落札したRUMO社は、コンセッション期間が30年、サンパウロ州Estrela d'Oesteとトカンチンス州 Porto National区間1,537キロメートルの南北鉄道には、今後30年間で総額28億レアルのインフラ整備投資が見込まれている。
1,537キロメートル区間の南北鉄道コンセッションを落札したRUMO社は、既にサンパウロ州Estrela d'Oesteとサンパウロ州サントス港湾を結ぶ鉄道の運営を行っている。
今回のサンパウロ州Estrela d'Oesteとトカンチンス州 Porto National間の1,537キロメートルの南北鉄道入札は、2007年以降では初めての鉄道コンセッション入札となったが、2007年の最後の鉄道コンセッション入札はトカンチンス州パルマス市とマラニョン州アサイランジア市を結ぶ鉄道であった。
南北鉄道はブラジルの南北4,500キロメートルを縦断する大動脈鉄道で、南北鉄道建設開始は1987年のジョゼ・サルネイ政権から開始されたにも関わらず、15年以上に亘って鉄道工事建設が中断されていた。
総延長距離が4,500キロメートルの南北鉄道のマラニョン州アサイランジア市とゴイアス州アナポリス市を結ぶ1,550キロメートルは既に完成している一方で、ゴイアス州オウロ・ヴェルデ市とサンパウロ州Estrela d'Oeste市を結ぶ682キロメートルは建設中となっている。(2019年3月28日付けUOLサイトから抜粋)