2014年3月に発覚した連邦警察のペトロブラス石油公社関連のラヴァ・ジャット作戦関連汚職問題などで、大手ゼネコン企業幹部の逮捕が相次いで企業イメージが悪化、連邦政府によるインフラコンセッション入札参加が禁止されている影響で、ゼネコン各社の資金調達が困難を極めており、ゼネコン企業の淘汰が進んでいる。
現在のオデブレヒト社のインフラ整備工事の契約残高は、僅かに150億ドルとラヴァ・ジャット作戦汚職問題が発覚した2014年末の330億ドルの50%以下迄落ち込んでおり、更にブラジル国内の深刻な経済リセッションの回復遅れも経営不振に拍車をかけている。
昨日、オデブレヒト社は民間企業のPetrocity Portos社と投資総額が21億レアルに達するエスピリット・サント州の港湾工事建設で合意したと発表、2014年に発覚したラヴァ・ジャット事件以降では最大の請負工事となっている。
先週オデブレヒト社は、負債の支払い期限に達した5億レアルの支払い延期の発表を余儀なくされたが、同時に新たに銀行団に対して25億レアルの新規融資を要請している。
オデブレヒト社はでは今後3週間以内に25億レアルの新規融資ができなければデフォルト(債務不履行)による倒産手続きを余儀なくされるが、同社は商業銀行に総額110億レアルの負債を抱えている。
同社は今年3月にラテンアメリカ最大級の電力エネルギー会社であるブラジル中央電力公社(Eletrobras)傘下フルナス電力公社(Furnas )のリオ州サンタ・クルース火力発電所の拡張工事を5億7800万レアルで請け負っている。(2018年5月4日付けエスタード紙)