ブラジル東北部地域のカアチンガと呼ばれる半乾燥地帯(セルトン)のサンフランシスコ河の水を利用した大規模灌漑プロジェクトは、ペルナンブーコ州並びにパライバ州、セアラー州、北大河州に迂回水路整備で水を供給している。
ミナス州を水源としたサンフランシスコ河の運河を活用した灌漑システムの維持費は、年間8億レアルのコストが不可欠となっているが、連邦監査事務局(CGU)では、構造的なインフラ整備プロジェクトの欠陥を指摘している。
社会経済開発銀行(BNDES)では、サンフランシスコ河灌漑プロジェクトの維持コストの最大限の削減を検討しているが、サンフランシスコ河灌漑プロジェクトには、すでに90億レアルがすでに投資されており、また灌漑プロジェクト完結までには、更に110億レアルの投資が見込まれている。
環境庁管轄の国家水資源庁(ANA)では、年間8億レアルの維持費捻出のために、サンフランシスコ河灌漑プロジェクトによる4州への余剰水資源の活用を検討している。(2018年4月15日付けエスタード紙)