ブラジルの多国間との経済連携協定(EPA)や二国間との自由貿易協定(FTA)は、南米南部共同市場(メルコスール)だけに留まっており、ブラジル全国工業連盟(CNI)の調査では、製造業界の2/3は、海外での公共投資の入札参加を要請している。
ブラジル全国工業連盟(CNI)の海外での公共入札参加調査では、国・省庁・地方自治体等の官公庁が入札情報を公示して参加者を募り、希望者同士が競争をして契約者を決める一般競争入札への参加希望は全体の76.1%に達している。
しかしブラジル企業が海外での公共入札に参加する一方で、連邦政府も外資系企業にブラジル国内の公共入札を開放しなければならないために、反対は17.9%を占めている。
ブラジル全国工業連盟(CNI)の調査では、メルコスール域内の年間平均の公共入札総額は、1000億ドルに達すると見込んでおり、メルコスール域内を含む南米諸国でのブラジル企業の公共入札参加は46.7%となっている。
しかし貿易協定の殆どないアフリカ諸国での公共入札比率18.3%に留まっており、中央アメリカは17.5%、北米地域は8.3%、アジアは5.0%、ヨーロッパは3.3%、オセアニア地域は僅か0.8%にと染まっている。(2017年11月20日付けエスタード紙)