今年3月に入札にかけられたサルバドール空港(バイーア州)及びフォルタレーザ空港(セアラー州)、ポルト・アレグレ空港(リオ・グランデ・ド・スル州)、フロリアノーポリス空港(サンタ・カタリーナ州)の正式契約セレモニーは、明日盛大に行われる。
しかしミッシェル・テーメル大統領が2016年9月にインフラ事業の更なる民営化を目的とした投資パートナーシッププログラム(PPI-Programa de Parcerias de Investimentos)を発表して、拍車がかかると予想されていたインフラ整備プロジェクトは、軒並み先送りされると予想されている。
投資パートナーシッププログラムによるインフラ整備プロジェクトの先送り要因として、テーメル大統領弾劾に繋がる政治危機が主な要因ではなく、一般参加の公聴会や連邦会計検査院(TCU)からの要請、投資家を呼び込む収益率の見直しがネックとなっている。
特に鉄道や鉄道インフラ整備向け投資パートナーシッププログラムは、最低でも380億レアルの投資に結び付くものの、11件の鉄道や道路建設プロジェクト入札は2018年に先送りされる。
投資パートナーシッププログラムによる投資総額が16億3,000万レアルに達する南北鉄道プロジェクトは、2017年に入札が予定していたにも関わらず、輸出するための南北鉄道終点からそれぞれサンパウロ州サントス港並びにマラニョン州イタキ港を結ぶプロジェクトが決定していないために、プロジェクト入札の先送りを余儀なくされている。
また南大河州のポルト・アレグレ市とオゾリオ氏を結ぶ国道290号線のフリーウエーと呼ばれるプロジェクトはすでに入札にかけられていたにも関わらず、公聴会での一般市民からの要望を受け入れて南大河州並びにサンタ・カタリーナ州を結ぶ南部統合道路網(RIS)との共同開発に変更、投資総額は210億レアルに達すると予想されている。
投資総額が126億レアルのFerrograoプロジェクトは資金不足で低迷、投資総額が11億4,000万レアルのバイア州の東西統合鉄道(Fiol)の終点からイリェウス港湾を結ぶ鉄道プロジェクトが未定となっている。
連邦政府によるトカンチンス州Palmeiropolisの銅並びに亜鉛、鉛などの鉱山開発や南大河州Candiotaの石炭鉱山開発、ゴイアス州Bom Jardim de Goiasの銅鉱山開発向け実態調査が大幅に遅れているために、2018年への入札の先送りを余儀なくされている。
また投資総額が20億レアルに達する国道364号線並びに国道365号線の投資パートナーシッププログラムを用いたプロジェクトは、公聴会での要請でプロジェクト変更を余儀なくされている。
Pery小型模水力発電所並びにAgro Trafo小型水力発電所の開発認可遅延、ペルナンブーコ州並びにパライーバ州のリン酸鉱山開発向け実態調査遅延でプロジェクト入札は2018年に先送りされる。(2017年7月26日付けエスタード紙)