2015年5月に中国の李克強首相は、ブラジリアで当時のジウマ・ロウセフ大統領と会談、ブラジルのインフラ整備部門に総額500億ドルの投資を行うと発表、鉄道や道路、電力などのインフラ整備部門以外にも石油・天然ガスなどの天然資源の安定供給のためにペトロブラスに大型投資予定を発表していた。
Brasil Investment Forum開催中の今月30日に、ミッシェル・テメル大統領並びに中国の投資ファンドCEOs出席のもと、総額200億ドルに達する30件のインフラ整備プロジェクトの発表が予定されている。
このインフラ整備プロジェクトの中には、フェログランと命名されているマット・グロッソ州シノップ市とパラー州ミリチツーバ市を結ぶ1,142キロメートルの鉄道建設コンセッション以外にも農畜産部門並びに製造業部門、情報通信部門向けファイナンスも含まれている。
習近平国家主席のブラジル訪問時に提携を交わした太平洋と大西洋を結ぶ大陸横断鉄道(Ferrovia Bioceanica)建設の投資総額は800億ドルに達する可能性があるものの、その経済効果が疑問視されている。
連邦政府では、連邦貯蓄金庫傘下の勤続期間保障基金ファンド(FI-FGTS)並びに社会経済開発銀行(BNDES)のファイナンスを優先するが、ブラジル銀行も資金提供の可能性がある。
中国政府はラテンアメリカ諸国向け投資ファンドの拉丁美洲投资基金(Clai Fund)が投資総額の85%、中国投資銀行が15%の資金提供を予定している。(2017年5月16日付けエスタード紙)