ミッシェル・テーメル大統領は、2016年9月にインフラ事業の更なる民営化を目的とした投資パートナーシッププログラム(PPI-Programa de Parcerias de Investimentos)を発表していた。
連邦政府では、投資パートナーシッププログラムを推進するためにすでにALL社並びにMRS社が運営している貨物鉄道と平行するサンパウロ州内のサンパウロ市からジェンジアイ市並びにカンピーナス市を経由してアメリカーナ市まで135キロメートルの中速度鉄道建設を承認している。
サンパウロ市からアメリカーナ市までの135キロメートルの中速度鉄道の所要時間は、1時間前後で投資総額は50億ドルが見込まれており、連邦政府では投資金は社会経済開発銀行(BNDES)によるクレジットの可能性があると示唆している。
サンパウロ市からアメリカーナ市までの135キロメートルの中速度鉄道の建設期間は、3年から4年が見込まれており、サンパウロ州政府では、官民合同プロジェクト(PPPs)形式のコンセッションになると予想している。
ブラジリア市からゴイアス市間の210キロメートルの中速度鉄道の建設計画も発表予定であり、この区間の所要時間は1時間30分前後が予定されており、投資総額は85億ドル、1キロメートル当たりの投資額は4,000万ドルが見込まれている。
運輸省直轄の国家陸路輸送庁(ANTT)を中心に、中速度鉄道導入に関する技術規準や製品規格、土地収用や環境ライセンス取得における官民の役割分担、公立銀行による融資条件、投資優遇措置など総合的な分析を行っていたが、投資金調達には、官民合同プロジェクト(PPPs)形式のコンセッションになると予想されていた経緯があった。(2017年3月29日付けエスタード紙)