ラヴァ・ジャット作戦関連汚職問題で大手ゼネコン企業幹部が軒並み逮捕され、連邦政府が認可したインフラ公共事業に対するコンセッションプログラムの参加中止や認可取り消しで、社会経済開発銀行(BNDES)からのクレジットが止まった状態が続いている。
180日間の停職処分を受けているジウマ大統領の代行として、ミッシェル・テーメル暫定政権がエンリケ・メイレーレス財務相を指名して、国内経済活性化政策を進めているにも関わらず、2013年下半期に実施されたロディスティック投資プログラム(PIL)のインフラ整備コンセッション向けクレジットがラヴァ・ジャット作戦関連汚職問題で止まったままとなっている。
社会経済開発銀行(BNDES)のマリア・シルヴィア・バストス・マルケス総裁は、ロディスティック投資プログラム(PIL)のインフラ整備コンセッション向けクレジット問題を早急に解決するために、インフラ部門担当のマリレーニ・ラモス取締役をタスクフォースのトップに指名している。
オデブレヒト・トランスポルト社が落札したリオ市ガレオン空港プロジェクト並びにマット・グロッソ州内の国道163号線、OASグループ傘下のInvepar社が落札したミナス州ジュイス・デ・フォーラ市とブラジリア市を結ぶ国道40号線、ミナスとゴイアス州にまたがる国道60号線/国道153号線/国道262号線を落札したTriunfo Participaçõesは、それぞれラヴァ・ジャット作戦関連汚職問題に絡んでいるために、社会経済開発銀行からクレジット認可が止まったままとなっている。
社会経済開発銀行からクレジット認可されるまでには平均18か月間を要するが、これらのクレジット認可期間はすでに今年初めに達しており、またラヴァ・ジャット作戦関連汚職問題に絡んでいるにも関わらず、ミッシェル・テーメル暫定政権は経済活性化のために早急な判断に迫られている。
ラヴァ・ジャット作戦関連汚職問題に絡んでいないTriunfo社が落札した国道60号線/国道153号線/国道262号線向けファイナンス総額35億8,000万レアルは、社会経済開発銀行で承認されているにも関わらず、15%のクレジット提供を予定している連邦貯蓄金庫が拒否している。
大手ゼネコンの大半はラヴァ・ジャット作戦関連汚職問題に絡んでインフレ整備プロジェクトが2年間にわたって滞っているために、ミッシェル・テーメル暫定政権は、クレジット問題解決のための機動部隊となるタスクフォース編成を決定している。(2016年6月21日付けエスタード紙)