パラー州バルカレーナ郡に位置するヴィーラ・ド・コンデ港からアフリカ並びにアジア、ヨーロッパ向けの穀物輸出が増加してきており、昨年の北部回廊経由の北部港湾からの穀物輸出は、前年比54%増加の2,000万トンに達している。
大穀倉地帯であるマット・グロッソ州を含む中西部地域の昨年の大豆輸出の20%は輸送コストの低い北部港湾から出荷、大豆輸出の80%はサンパウロ州サントス港並びにパラナ州パラナグア港となっている。
中西部地域の穀物輸出コスト比較では、北部回廊経由のパラー州港湾からの輸送コストはサンパウロ州サントス港並びにパラナ州パラナグア港よりも1トン当たり20ドル~30ドル安い。
大穀倉地帯マット・グロッソ州から鉄道や舗装道路整備してパラー州ミリチバ港湾の穀物ターミナルに集約後水上輸送でパラー州のサンタレン港やヴィーラ・ド・コンデ港から穀物輸出をするために、穀物メジャーは早急な国道や鉄道民営化コンセッション入札を連邦政府に要請している。
パラー州ミリチバ港湾ではブンゲ社並びにカーギル社が中西部地域の穀物をトラック輸送で搬入、またADM社並びにグレンコア社はベルトリーニ運輸会社のサービスを利用、Multigrain社並びに Cofco Agri社、 Nidera社はLogistica Hidrovias do Brasil社の輸送サービスを利用してヴィーラ・ド・コンデ港へ穀物を輸送している。
2015年からADM社並びにグレンコア社はヴィーラ・ド・コンデ港で穀物ターミナルで操業開始、北部回廊を結ぶ国道163号線の道路整備並びにマット・グロッソ州北部からパラー州Mirititubaを結ぶ1,000キロメートルのFerrogrão鉄道建設の着手が急がれている。(2016年5月12日付けエスタード紙)