全国輸送連合(CNT)の道路整備状況調査によると、舗装道路の不整備や交通標識の不備などで、昨年のブラジル国内の舗装道路不備による損害は468億レアルに達している。
舗装道路不備による468億レアルの支出以外にも、昨年の道路上の事故件数は16万9,153件、交通事故死亡者は8,227人などの損害総額は123億レアルに達している。
全国輸送連合(CNT)の道路整備状況調査では、調査対象の10万キロメートルの道路のうち5万5,000キロメートルは国道並びに主要な州道であり、6.3%の道路保全状況は最悪にランクされており、16.1%は保全不備、34.9%は普通となっている。
舗装道路だけの調査によると何らかの不備を指摘されたのは48.6%と約半数が保全の必要があり、また調査対象の86.5%は単線、路肩待避スペースを擁しているのは60%、交通標識不備は42%に達している。
連邦政府による5万5,000キロメートルの国道への投資は90億レアル、一方民営化された1万6,500キロメートルの国道への投資は69億レアルに達しており、連邦政府の1キロメートル当たりの平均投資額は16万5,000レアルに対して民営化コンセッションの投資額は42万2,000レアルと約3倍で、早急な道路の民営化が必要となっている。
ブラジル国内の道路で最も整備されている区間はサンパウロ市とリメイラ市間の国道BR-364号線、州道SP-310号線、 SP-348号線ですでに民営化されている。
最悪な整備状況の道路はパラー州内のマラバ市とドン・エリゼウ市を結ぶ国道BR-222号線、続いてトカンチンス州ナティヴィダーデ市とバイア州バレイラス市を結ぶ両州の州道、3位は穀倉地帯のゴイアス州ジャタイ市とピラニャス市を結ぶ国道BR-158号線となっている。(2015年11月5日付けエスタード紙)