2012年の第1次ロジススティック投資計画(PIL-1)で民営化コンセッション入札を開始、社会経済開発銀行(BNDES)は落札したコンソーシアムに対するクレジット総額150億レアル~170億レアルを未だに凍結している。
ペトロブラス石油公社関連のラヴァ・ジャット作戦での汚職問題などで大手ゼネコン企業幹部の逮捕や議会調査委員会(CPI)で問題になっているゼネコン企業は、軒並みプロジェクト推進するための資金調達に苦慮している。
今年初めに発表された第2次ロジススティック投資計画(PIL-2)では道路、空港、港湾並びに鉄道向けに総額1,984億レアルを投資、鉄道向け投資総額は864億レアル、 鉄道向け投資総額は661億レアル、港湾向け投資総額は374億レアル、空港向け投資総額は85億レアルが予定されている。
しかし大手ゼネコン企業の大半は、ラヴァ・ジャット作戦での汚職問題に絡んでいるためにPIL-2案件の入札参加の先送りを余儀なくされているが、大型プロジェクトを手掛けたことがない中小ゼネコンの事業請負も不安視されている。
第1次ロジススティック投資計画(PIL-1)の道路並びに鉄道建設向け投資総額は1330億レアル、9道路コンセッションが入札にかけられたが、そのうち6件が落札されていた。
また第1次ロジススティック投資計画(PIL-1)での鉄道建設の民営化コンセッション入札は12件、港湾ターミナル入札は160件に達していたにも関わらず、未だに1件も民営化コンセッションが完成していない。
唯一、空港民営化コンセッション入札にかけられたグアルーリョス空港並びにヴィラコッポス空港、ブラジリア空港など5空港の民営化が社会経済開発銀行(BNDES)のクレジット提供を受けている。
Odebrecht TransPort社はリオ市のガレオン空港並びにマット・グロッソ州の国道163号線の民営化コンセッションを落札したにも関わらず、社会経済開発銀行(BNDES)から50億レアルのクレジットが未だに承認されていない。(2015年10月29日付けエスタード紙)