ロシア国営資本RZD社は、トカンチンス州パルマス市とゴイアス州アナポリス市を結ぶ南北鉄道の855キロメートルの鉄道建設コンセッションなどインフラ整備部門の投資に注目している。
ロシア国営資本RZD社は、運輸省傘下の国家陸路輸送庁(ANTT)に対して鉄道民営化コンセッションの入札条件などの詳細な情報提供を要求しており、今年12月に南北鉄道建設プロジェクトのコンセッション参加を決定するためにブラジルを訪問する。
また南北鉄道を経由したマラニョン州アサイランジア市とパラー州バルカレーナ市を結ぶ477キロメートルの鉄道建設の完成で中西部地域の穀物輸送が可能となり、78億レアルの投資総額が見込まれている。
このマラニョン州アサイランジア市とパラー州バルカレーナ市を結ぶ477キロメートルの鉄道建設向けクレジットとしてブラジル並びにロシア、インド、中国、南アフリカの5ヵ国(BRICS)が設立した「新開発銀行」が有望視されている。
ロンドニア州ヴィレナ市からマット・グロッソ州を横断してゴイアス州ウルアス市までを結び、南北鉄道と交差する1,582キロメートルの中西部地域統合鉄道(Fico)には中国資本が注目している。
2年前にジウマ大統領が総延長距離1万1,000キロメートルの鉄道建設計画を発表、2015年から鉄道民営化の入札開始が予定されており、中国やロシアが投資先として注目していた。(2015年10月16日付けエスタード紙)