ブラジル国内経済停滞による製造業部門の生産並びに売上減少で国庫庁への歳入が大幅に減少してきており、今年の中銀並びに国庫庁、社会保障院(INSS) で構成される中央政府の財政プライマリー収支は、100億レアル近くの赤字を計上して1997年以降では最悪となっている。
連邦政府は連邦会計検査院(TCU)による港湾入札に関する審査終了で年末までに8か所の民営化港湾ターミナル入札を予定しており、入札による国庫庁への臨時歳入総額は10億レアルを突破すると予想されている。
入札にかけられる8港湾ターミナルのうち5ターミナルはパラー州の港湾、3港湾ターミナルはサントス港湾、港湾ターミナルのコンセッション期間は25年間、道路コンセッション形式同様に最低入札価格を提示したコンソーシアムが落札する。
今年7月に港湾局が6か所の港湾ターミナル入札条件を発表、サントス港の2港湾ターミナル、ペルナンブーコ州スアペ港の2港湾ターミナル、リオ港の1港湾ターミナル、サンタ・カタリーナ州サンフランシスコ・ド・スール港の1港湾ターミナルとなっている。(2015年9月4日付けエスタード紙)