ジョアキン・レヴィ財務相は、今年の財政プライマリー収支の目標黒字であるGDP比1.2%に相当する663億レアルを達成のために増税政策の導入や可能な限りの公共支出削減を図っており、また公共投資削減のために国庫庁から社会経済開発銀行(BNDES)向け貸付金の低減も図っている。
社会経済開発銀行(BNDES)からインフラ整備投資向けクレジットの削減を補うために、マヌエル・ディアス労働相は、サラリーマンが勤続期間保障基金(FGTS)の最高30%までの積立金残高をインフレ整備投資向けのファンド(FIC)に投資できるように検討している。
FICファンドの収益率はFI-FGTSファンドと同様になると予想されており、2013年のFI-FGTSファンドの収益率は8.22%であったが、FICファンドの収益率は7.0%プラス参考金利(TR)を検討しているにも関わらず、中銀では今年のインフレ指数を8.31%と予想している。
サラリーマンの勤続期間保障基金(FGTS)の積立金残高の投資は、ペトロブラス石油公社並びにヴァーレ社の株式投資のみが許可されていたが、収益率が高い一方でリスクも非常に大きい。(2015年5月21日付けエスタード紙)