2014年の石油開発や電力エネルギー開発、インフラ整備、公立銀行などの国営企業の投資総額は、前年比15.7%減少の956億4,000万レアルと2013年の1134億9,000万レアルから大幅に減少している。
2014年の国営企業の投資総額は予算の86%で2013年の予算の92.1%から大幅に減少、またペトロブラス石油公社のペルナンブーコ州Abreu e Lima製油所がほぼ完成に近づいていることも投資額の減少の一因となっている。
ペトロブラスに対する連邦警察による特別捜査ラヴァ・ジャット作戦による汚職問題の発覚で同社の信頼下落並びに石油の国際コモディティ価格下落による収益の悪化、格付け会社ムーディーズによる“Baa2”から“Baa3”への格下げなどの要因で、今年のペトロブラスの投資は必要最小限に留めるとペトロブラスのグラッサ・フォスター総裁は説明している。
今年の国営企業の投資は1,057億レアルと昨年の1,059億レアルを僅かに下回っているが、ペトロブラスのグラッサ・フォスター総裁は、石油開発部門を中心に予算の見直しを行って11億レアルの削減を発表している。
電力エネルギー部門のエレトロブラスグループの昨年の投資は予算の70.5%に相当する62億6,900万レアルと2013年の予算の82.7%に相当する72億1,800万レアルから大幅に減少している。
空港管理公社インフラエロ社の昨年の投資は予算の74.9%に相当する14億2,400万レアルと2013年の予算の80.8%に相当する16億4,000万レアルから大幅に減少しており、またジョアキン・レヴィ財務相の一連の増税政策や財政プライマリー収支の目標達成のために、今年の公共投資は大幅に削減されると予想されている。(2015年2月3日付けエスタード紙)