ジウマ・ロウセフ大統領の第2次政権では、長期間に亘って停滞しているインフラ整備プロジェクトを再開するために、主に鉄道プロジェクト並びに港湾プロジェクト向けに官民合同プロジェク(PPPs)を活用すると予想されている。
今年2月にグアルーリョス空港、ヴィラコッポス空港並びにブラジリア空港の運営権民営化コンセッション入札では、落札総額が最低価格55億レアルの約5倍に相当する245億レアルと予想を大幅に上回って大成功を収めていた。
連邦政府はサルバドール市並びにレシーフェ市、ヴィトリア市、ポルト・アレグレ市の空港に対して運営権民営化コンセッション入札を予定しており、社会経済開発銀行(BNDES)が投資向けクレジットを提供する。
インフラ整備プロジェクト向けの官民合同プロジェクト(PPPs)は10年前に発案されたにも関わらず、今までほとんど活用されておらず、プロジェクトの条件見直しで民間企業の投資を活性化するカギを握る可能性がある。
連邦政府は2015年から中西部地域の穀物輸出のために6ルートの鉄道民営化コンセッションの入札を予定しており、マット・グロッソ州ルッカス・ド・リオ・ヴェルデとゴイアス州カンピノルテを結ぶ鉄道建設の入札が実施予定となっている。
ジウマ・ロウセフ大統領の第一次政権の最大のインフラ整備プロジェクトであるサンパウロ市経由のリオ市とカンピーナス市を結ぶ総延長距離が510キロメートルの高速鉄道の入札は、2013年8月にドイツやスペインのコンソーシアムからの要請などで再度延期された。
しかしジウマ大統領は「ブラジルには高速鉄道が必要である」と強調しているにも関わらず、昨年の建設コスト340億レアルは今では500億レアルまで上昇している。(2014年10月29日付けエスタード紙)