中国は国内経済の発展に伴って世界の20%を占める人口に対して、食糧供給のためにブラジルから主に穀物を輸入、特にブラジルからの大豆の輸入は輸入全体の57%を占めて2013年から米国を抜いてトップとなっている。
しかし7月にブラジルを訪問した中国の習近平国家主席とジルマ大統領が32件の経済関係強化で調印、これにはエンジン工場や建設機械の工場建設、太平洋へ抜ける鉄道の建設などが含まれており、インフラ整備や自動車などの分野にも積極的に関係を強化する。
ブラジルの大西洋岸からアンデス山脈を横断し、ペルーの太平洋岸に至る鉄道路線の建設の一部区間である中国資本のChina Railway Construction Corporation(CRCC)とブラジル資本カマルゴ・コレア社が共同で、マット・グロッソ州のルッカス・ド・リオ・ ヴェルデ市とゴイアス州カンピノルテ市を結ぶ鉄道を共同で建設する。
中国のインターネット検索サイト最大手の百度(バイドゥ)は、7月に人口が2億人近いブラジルに事務所を開設して進出、世界で5億人がバイドゥを利用している。
中国・ブラジル地球資源衛星(China-Brasil Earth Resources Satellite、CBERS)は中華人民共和国・ブラジル共同の資源探査衛星・地球観測衛星であり、中国空間技術研究院(CAST)とブラジル国立宇宙研究所(INPE)が共同で開発、これまでにトータル4機のサテライトを打ち上げている。(2014年8月7日付けヴァロール紙)