社会経済開発銀行(BNDES)並びにブラジル銀行、連邦貯蓄金庫が道路民営化コンセッション向けの投資総額の70%までの融資を予定しており、現在の政策誘導金利(Selic)が11.0%と高金利であるために、民間銀行は法人向けには短期融資のみを行っている。
民営化コンセッション向け投資の年利は、BNDES銀行の長期金利(TJLP)プラス2.0%、融資期間は25年、支払い開始は融資開始から5年後となっている。
社会経済開発銀行(BNDES)並びにブラジル銀行、連邦貯蓄金庫が融資を予定しているのは、国道364号線並びに国道163号線、国道364号線、国道476号線、国道153号線、国道282号線、国道480号線の道路民営化コンセッション向けとなっている。
国家陸路輸送庁(ANTT)はマット・グロッソ州の国道163号線の複線化の実施を発表しており、ロンドノポリス市南部から国道163号線の複線化が開始される予定となっている。
ゼネコン大手のオデブレヒト社のマルセロ・オデブレヒト社長は、「現在の銀行金利が非常に高いために、インフラ整備向け民営化コンセッションの入札は魅力にかけるために、ブラジル国内の大手建設会社の入札参加は難しい」とコメントしている。
連邦政府は、総延長距離が4,676キロメートルに達する民間企業グループの6カ所の新鉄道プロジェクトを承認して、民間の投資を促し鉄道インフラ整備に拍車をかける。
ブンゲ社並びにカーギル社、Maggi社、 Dreyfus社の4大穀物メジャーが輸送ロジスティック企業EDLP社を設立して、ブラジルの穀倉地帯のマット・グロッソ州から鉄道などを通して、パラー州の港湾から穀物輸出をするための新しい鉄道民営化コンセッション入札を連邦政府に要請している。
EDLP社は、すでにセーザー・ボルジェス運輸相に新しい鉄道網の建設計画を提示しており、新鉄道建設はPirararaプロジェクトと命名され、投資総額は100億レアルから150億レアルが見込まれている。
マット・グロッソ州Sinopからパラー州Mirititubaを結ぶ1,050キロメートルのFerrogrão鉄道を建設してタパジョー河を1,000キロメートルに亘って水上運輸して、パラー州ヴィラ・ド・コンデ湾もしくはサンタレン港から穀物を輸出する。(2014年6月11日付けエスタード紙)