穀物メジャーの米国資本ブンゲ社は、穀物栽培中心地マット・グロッソ州の穀物を国道163号線でパラー州のミリチツーバ港を経由してバルカレナ市からアジア並びにヨーロッパ向けに輸出する新ルートを10年かけて開拓した。
今回の新ルートによるマット・グロッソ州の穀物輸送時間は20%の短縮が可能で大幅な輸送コスト削減につながり、ブンゲ社は7億レアルを投資して港湾ターミナルや大型サイロの建設などを行った。
タパジョー河畔ミリチツーバ港のターミナル並びにバルカレナ市にあるヴィラ・ド・コンデ港のテルフロンターミナルの建設は、Maggiグループと共同出資で行い、河川や運河などの内陸水路や港湾内で重い貨物を積んで航行するために作られている平底の船舶であるはしけ(バージ)50隻並びにタグボート2隻で穀物運送を開始する。
ブンゲ社のペドロ・パレンティ社長は、2015年の穀物輸送能力は400万トンを見込んでおり、パラナ州パラナグア港から輸出するよりも輸送コストが34%カットでき、また南東部地域並びに南部地域の港湾ターミナルの緩和にもつながると説明している。
マット・グロッソ州ソリーゾ市から国道163号線で1,000キロメートル離れたミリチツーバ港までトラック輸送、この区間の国道163号線の舗装率は90%まで達している。
ブンゲ社では、将来パラー州のオウテイロ港やアマパ州のサンターナ港からの穀物輸出も検討しており、また穀物栽培のフロンティア地帯であるピアウイ州やトカンチンス州の穀物輸出のルート開発も視野に入れている。(2014年4月25日付けエスタード紙)