2011年にゼネコン大手のカマルゴ・コレア社並びにアンドラーデ・グッチエレス社が連邦政府に要請していたサンパウロ市から30キロメートルのカイエイラ市の空港建設の許可が下りた。
しかしサンパウロ新空港(Nasp)と命名が予定されている空港を建設するのは競合企業のCCR社であり、民間航空会社の飛行機発着を行うためには、2012年12月に制定された民間空港コンセッション規定を変更する必要があるために、空港建設は2021年以降になると予想されている。
カイエイラス市の第3空港の年間利用客は、グアルーリョス空港を38%上回る5000万人に達するために、空港民営化コンセッションで落札したヴィラコッポス並びにグアルーリョス空港の民間空港コンソーシアムの収益が圧迫されると予想されている。
2012年2月にサンパウロ証券取引所(Bovespa)で実施されたグアルーリョス空港、ヴィラコッポス空港並びにブラジリア空港の運営権民営化コンセッション入札で、落札総額が最低価格55億レアルの約5倍に相当する245億レアルと予想を大幅に上回った。
グアルーリョス空港の民営化コンセッションを落札したPreviファンドのインフラ企業Inveparは南アフリカ資本ACSA社とコンセッションを組んでおり、最低価格の373.5%に相当する162億1,300万レアルで落札している。
ブラジル銀行年金ファンドのPreviファンドの傘下インフラ企業 Inveparは ペトロブラス石油公社年金基金Petro社と、 連邦貯蓄金庫年金基金Funcef社、道路や地下鉄建設を事業の柱にしている建設会社OAS社 並びに南アフリカでTambo、ケープタウンやKing Shakaなどの国際空港を運営している南アフリカ資本ACSA社と共に落札している。
サンパウロ州カンピ‐ナス市のヴィラコッポス空港は、45%資本参加の Trinfo並びに45%資本参加のUTC社で構成されるAeroportos Brasilコンセッション並びに10%の資本参加のフランス資本Egis Airportが、最低価格の160%に相当する38億2,100万レアルで落札している。
連邦直轄地のブラジリア空港は、それぞれ50%資本参加のInfravix Participaçôes社並びにブラジルで初めて民営化された北リオ・グランデ州ナタール市のサン・ゴンサロ・デ・アマランテ空港を落札した Corporacion America SA で構成されるInfraamerica Aeroportosコンセッションが、最低価格の673%に相当する45億100万レアルで落札している。(2014年2月10日付けヴァロール紙)