社会経済開発銀行(BNDES)は、ブラジルの鉄道・物流大手アメリカ・ラティーナ・ロジスティカ社(ALL)に対して、ブラジル最大の砂糖・エタノール大手コザン社の資本参加の受け入れを要請するための会合を設定する。
2009年にALL社とコザン社は、コザン社傘下のRumo社が砂糖輸送のための貨物車並びに機関車などの鉄道インフラ整備に12億レアルの投資で合意したにも関わらず、ALL社が砂糖輸送の代りに大豆輸送に使用しているとコザン社が指摘していた。
2013年11月にALL社が鉄道のメンテナンスを怠ったために、サンパウロ州サン・ジョゼ・ド・リオプレートで脱線事故が発生して8人が死亡したと連邦政府は、ALL社に対して非難していた。
2012年2月にコザン社がALL社の鉄道部門の49.1%の株式を8億9,650万レアルで購入、これによってコザン社はALL社グループ全体の5.67%の株式を取得する契約を行ったが、大半の株主が拒否したために成立しなかった経緯があった。
鉄道や道路民営化コンセッション入札の遅れや穀物生産が記録更新すると予想されて鉄道や道路のインフラ整備改善が急務となっているために、連邦政府は、ALL社にコザン社の資本参加受入を要請する。(2014年1月10日付けエスタード紙)