ブラジルコストと呼ばれて価格競争力を削がれているインフラ整備部門の改善をするための投資を促進するために、連邦政府は、民間コンセッション入札を積極的に行っており、今後35年間のインフラ整備部門の民間コンセッションによる投資総額は803億レアルが見込まれている。
この民間コンセッション投資は、主に道路並びに空港、港湾、原油・天然ガス開発、水力発電所並びに送電等のインフラ投資部門が牽引しており、連邦政府は、今後道路民営化コンセッション入札が参加企業にとってより魅力的なコンセッションになるように、通行料金に補助金をつけて収益率を高めることや官民合同プロジェクト(PPP)形式にするか検討している。
昨年12月17日の南マット・グロッソ州内の延長距離が847.2キロメートルの国道163号線の道路民営化コンセッション入札では、CCR社が100キロメートル当たりの最高通行料金9.27レアルを52.74%下回る4.381レアルで落札している。
昨年12月初めにTriunfo Participações e Investimentos社は、単独で連邦直轄地ブラジリア市からゴイアス州経由でミナス・ジェライス州を結ぶ総延長距離が1,176キロメートルの国道60号線/153号線/262号線の道路民営化コンセッションを落札している。
リオ市のガレオン空港の民間コンセッション入札では、オデブレヒト・トランスポルト社が最低入札金額を293.9%上回る190億1,800万レアルで落札、ミナス州のコンフィン空港の民間コンセッション入札では、CCR会社をリーダーとするコンソーシアムが最低入札金額を66%上回る18億2,000万レアルで落札している。
財務省経済担当のパブロ・フォンセッカ長官は、昨年12月にアジア並びにオーストラリアで、海外投資家によるブラジル国内でのインフラ整備投資を促すためのプロモーションを行っている。(2014年1月6日付けエスタード紙)