連邦会計調査院(TCU)は、サントス港湾やパラー州内の港湾ターミナル民営化コンセッション入札に対する港湾料金の設定や投資額の算出などに不備があると指摘、連邦政府に入札条件の見直しを要請すると予想されている。
港湾ターミナル民営化コンセッションの第1次入札では29港湾ターミナルが予定、投資総額は380億レアルに達すると予想されていたにも関わらず、年内の入札実施が危ぶまれており、2014年に延期される可能性がある。
TCU調査院では、パラー州のヴィラ・ド・コンデ港湾の穀物ターミナルの港湾料金の固定を薦めており、またパラー州オウテイロ港湾並びにサントス港湾の1ターミナルの料金設定の見直しを薦めている。
港湾局では第1次入札の5港湾ターミナル建設を承認、投資総額は24億レアル、その他の10港湾ターミナルの投資総額は40億レアル、港湾ターミナルの民営化で国営港湾ターミナルと競争するために、サービスの向上や価格競争が可能となる。
サントス港湾のUltrafertilターミナルの拡張工事には22億レアルの投資が見込まれており、グアルジャ-港湾のSaitem do Brasilターミナル並びにニテロイ港湾のブラーザ造船、サンタ・カタリーナ州のベロ港湾ターミナル建設などはすでに承認されている。
TCU調査院では、アラグアイア-トカンチンス間の水上貨物輸送インフラが完成すれば北部地域の港湾ターミナルの貨物需要に大きな影響を与えるために、港湾の貨物需要の再調査が必要であると指摘している。(2013年12月10日付けエスタード紙)