昨日、ジウマ・ロウセフ大統領は、ニューヨークのゴールドマン・サックス投資銀行本部に500人の投資家が参加したブラジルのインフラ整備投資コンセッションのプロジェクトの説明会で52分に亘って投資を呼びかけた。
ブラジルが米国のように発展するためには海外からの投資が必要であり、特に鉄道並びに道路、港湾、空港などのインフラ整備への投資金以外にも、海外民間企業の事業の効率化、工期短縮、コスト削減などのノウハウの吸収を必要としているとジウマ大統領は訴えた。
ジウマ大統領の演説の前に、ギド・マンテガ財務相、フェルナンド・ピメンテル開発商工相、社会経済開発銀行のルシアーノ・コウチーニョ総裁、中銀のアレシャンドレ・トンビーニ総裁がそれぞれインフラ整備プロジェクトの説明を行っていた。
しかし説明会に参加した投資家達は、ジウマ大統領は、ブラジルのインフラ整備への投資は世界でも類を見ないチャンスであると強調しているにも関わらず、ブラジルの複雑な税制並びにブロクラシー、低い経済成長率、変動が激しい為替、すぐに変更となる規則や契約など不信感を払拭できない様子であった。
またジウマ大統領は「昔は弁護士がエンジニアよりも多かったが、今ではエンジニアの方が多くなっており、弁護士イコールコストであるが、エンジニアは生産性である」と教育相の発言を引用している。
匿名希望の日本の民間銀行代表は、現在のレアルに対するドルの変動は激しすぎるために、ドルで資金を調達して収益はレアルで受け取るため余りにもリスクが大きすぎると述べ、また米連邦準備制度理事会(FRB)による量的緩和策縮小で金利が上昇して、クレジットコストも影響を受けるとコメントしている。(2013年9月26日付けエスタード紙)