民間航空庁(Anac)の調査によると、10月のブラジル国内便のマーケットシェアはTAM航空が39.62%とGOL航空の37.08%を追越して、3カ月ぶりに首位を奪回している。
今年2月のGOLが初めて国内便でトップシェアを記録、その後はTAMと首位争いを演じて、両社で75%前後のシェアを占めており、3位以下のマーケットシェアは23.30%と前年同月の17.84%から大幅に増加してきている。
Anacでは国内便の需要は航空運賃の値上げや国内経済の鈍化などの要因で、3カ月連続で低下してきており、10月は前年同月比8.81%と大幅に減少、しかしマーケットシェアの低いAzul航空、 Webjet航空や Trip航空の売上は増加してきている。
10月のTAMの売上は前月比0.2%と僅かに増加、GOLは3.55%増加と平均伸び率を下回っており、10月のTAMの国際便シェアは87.98%とGOLの10.77%を大きく引き離している。
航空会社は1年前の航空運賃自由化でエアーチケット価格が大幅に減少、また格安航空会社の参入などで収益が圧迫されているために、コスト上昇をカバーするために価格増加が予想されている。
特に影響を受けるのはビジネスマンで、月曜日から金曜日までの大きな需要が見込める朝と夕方の時間帯のエアーチケット価格の大幅値上げが見込まれており、しかしパック旅行などの60日以上の前売りチケット価格は据え置かれ、また飛行機利用を開始したCクラスの顧客取り込みでは熾烈な競争が予想されている。(2011年11月29日付けエスタード紙)