2014年に開催されるサッカーのワールドカップで、クルーズ船をホテル代わりに使用する契約が、現時点でもまとまらない状態であるとアブレマル(Abremar)は発表。その一方でクルーズ業界各社は、この期間に宿泊目的客で埋まらない場合に備え新ルートを策定する必要にも迫られている。
クルーズ業界団体であるアブレマル(Abremar)のアンドレ・ポウザーダ副会長によると、「重大な点はルートを決定するために業界は、2年の期間が必要ということだ。」と指摘。しかしながら同副会長によると、現時点では一切具体化していない。「遅れてはいないが、しかし、判断が必要な時期。宿泊施設として利用するというアイデアはあるが、実現に向けた話し合いが不足している」と言う。
国内では、本来の目的である外洋クルーズ市場は過熱気味。業界では2010年末から2011年の年明けのバカンスシーズンに20隻のクルーズ船が運航されたが、2011年末からの次のバカンスシーズンは、インフラの不備から17隻に減少する。ゼツリオ・バルガス財団(FGV)がAbremarと共同で行った調査によれば、昨シーズン、業界の雇用者数は72%増加して5,603人に達した。(2011年9月26日付けフォーリャ紙)