上昇一途のレアル高の為替、実質賃金の上昇、長期払いのエアーチケットや航空運賃の自由化などが追い風となって、民間航空庁(Anac)の統計では昨年のブラジル-米国間の旅客数は前年比17.37%増加の320万人と2002年の2倍に達している。
また昨年のブラジル-アルゼンチン間の旅客数は前年比38.5%増加の280万人、ブラジル-ポルトガル間は24.7%増加の140万人と、それぞれブラジル人の観光客の増加が牽引して大幅に伸びている。
ブラジル-アルゼンチン間のGOL航空のマーケットシェアは39.4%とTAM航空の32.4%を上回ってトップシェアを確保、ブラジル-米国間のシェアはアメリカン航空が31.9%、ヨーロッパ路線で最も利用の多いブラジルーポルトガル間のシェアはポルトガルのTAP航空が29.2%を占めている。
Anacのオペレーション・エフィシエンシーランキング調査ではグアルーリョス空港が搭乗規則や運航便の遅延などが国内主要空港で最も悪いと指摘されて、最下位となっている。
またカンピーナス市のビラコッポス空港はアズール航空が乗換便のハブ空港としての利用拡大やコンゴニアス空港やグアルーリョス空港の混雑時の利用増加で、エフィシエンシー指数が悪化してきている。
昨年のグアルーリョス空港の国内便は2009年の6万5,000便から8万便と大幅に増加したにも関わらず、空港インフラが追い付いておらず、コンゴニアス空港は前年並みの7万5,000便を維持している。
リオーサンパウロ間の定期便ポンテ・アエレアのマーケットシェアはTAMが47.5%、GOLが43%と2社で独占、しかし5月の小規模航空会社のアズール航空、Webjet、Trip並びにアヴィアンカ航空の国内便マーケットシェアは20%に達している。(2011年7月5日付けエスタード紙)