ヴァーレ社はパラナーパラグアイ河川での貨物運航のための水上運搬船128隻など3億ドルに達する国際入札を実施、しかし国内の造船会社はレアル高の為替並びに国内の鋼板価格が高いために価格競争力を失っている。
2008年のヴァーレ社の国際入札時には国内造船会社は納期の問題で落札できず、中国が40万トン級の12隻を落札したために、当時のロジェール・アグネリ社長とルーラ大統領の関係がこじれた原因の一つとなった。
しかし今回の入札では国内造船会社はレアル高の為替並びに国内の鋼板価格の高騰で、価格競争力で中国並びにアルゼンチンの造船会社に大きく差をつけられているために危惧されている。
連邦政府は国内の造船会社に落札させるために鉄鋼メーカーと鋼板価格の値下げを交渉、しかし中国の低賃金並びにアルゼンチンは地理的にブラジルへの船舶の引き渡しコストが低いために、どちらかが落札すると予想されている。(2011年6月17日付けヴァロール紙)