ブラジル経済が好調に推移して正規雇用の増加に伴って、民間の健康プランの加入者が増加、病院側では今までの検査や診察時間では需要に追い付かないために、週末や24時間体制にシフトしてきている。
画像診断や血液検査大手のサンパウロのフレウリ・ラボラトリー、Cura並びにLavoisier、セアラー州のLAB Pasteur並びにリオ州のセルジオ・フランコでは24時間体制を敷いて対応している。
またサンパウロのSalomão&Zoppiラボラトリー 並びにCentro Diagnóstico Brassil(CDB)では深夜の時間帯の検査は実施していないが、検査終了時間を午後6時から午後10時まで延長して対応している。
健康プラン利用者の60%は企業の従業員が占めているために、企業側にとっても労働時間外の検査は従業員の欠勤や早退減少につながるために歓迎されており、また病院側にとっても高価な医療機器や画像診断装置の稼働率を上げて収益増加に結びつく利点がある。
また超音波装置、CT並びに磁気共鳴装置(MRI)による検査は長時間の絶食の必要がなく、夕方以降の時間帯でも問題がないために、病院側にとって好都合となる。
フレウリのオマール・ハウアチェ社長はイジエノポリス・ラボラトリーのMRI装置の深夜の時間帯の稼働率は80%に達して高収益に結びついていると説明、残業代を支払わないために深夜勤務チームをつくっている。
CDBではロボラトリー網の設備稼働率が100%に達しているために、2013年までにラボラトリーの数を2倍に増加する予定、検査予約の6%から12%はキャンセルしている。(2011年5月31日付けヴァロール紙)