オランダ資本Rekkef Aircraft社はゴイアス州アナポリス市で中型航空機Fokker 100型の胴体や主翼などの主力部品を生産するために今年8月から生産工場を建設、2014年から生産開始を予定している。
ブラジルのRekkef Aircraft工場では機体の35%のパーツを生産してヨーロッパで同機を生産、しかし2019年にはブラジルの部品の国産比率が75%に達するために、ブラジルで航空機の生産を行う。
Rekkef Aircraft社は総額12億3,000万レアルを投資、直接雇用は1,800人、間接雇用は5,000人を予想、ブラジルは政治経済ポリシーなどが安定しているために、誘致合戦を演じていた中国、トルコ、アルゼンチンを退けた。
Fokker社はエンブラエルやボンバルディアなど、同クラスの航空機を次々と開発する他企業の成長によって不振となり、1993年にDASAに買収されて完全子会社化、しかしDASAは不振の小型機部門の切り離しに取り掛かったため、フォッカーはついに、1996年に倒産した経緯がある。
2006年にインド資本Cades Digitech社はRekkef Aircraft社とインドのバンガロール市に3億ドルの投資を予定していたが、中型航空機Fokkerの生産契約締結をする前にキャンセルとなっていた。
今回の投資はRekkef Aircraft社が53%、中西部制度金融基金(FCO)が20%、社会経済開発銀行(BNDES)が27%それぞれ出資する。(2011年5月11日付けエスタード紙)