TAM航空はブラジル国内の経済成長が著しい地方都市のマーケットシェア拡大をするために、Trip航空に31%資本参加を発表、市場関係者は投資金額を1億レアルから2億レアルと見込んでいる。
今回のTrip航空への資本参加は民間航空庁(ANAC)の承認が必要となっており、昨年8月にチリのLAN航空との合併を発表したTAMはすでにANACから承認を得ているが、日本の公正取引委員会に相当する経済防衛行政審議会(Cade)の承認待ちとなっている。
TAMにとってTrip航空への資本参加メリットはTripの現在の所有飛行機40機を2013年までに81機に増加するために路線拡大につながり、また経済成長率がブラジル平均を上回っている地方都市への路線確保や両社の航空網活用で新しい路線確保が可能となる。
TAM航空は過去数年間にTripとコードシェア締結、リージョナル航空会社パンタナル航空を買収して国内路線を拡大、LAN航空との合併で売上が80億ドルの南米最大の航空会社となる。(2011年3月30日付けエスタード紙)