ブラジルではホテルの建設ラッシュが2009年末から開始、ワールドカップやオリンピックなどのイベントが目白押しで、今後10年間に400億レアルの投資が見込まれている。
ホテル業界紙HotelInvestによると、今年のブラジル国内の大型ホテル建設プロジェクトは39件、来年から更にプロジェクト数が増加して2020年には183プロジェクトを予想している。
社会経済開発銀行(BNDES)ではホテルのリフォームや増築並びにワールドカップ向けホテル建設に10億レアルのクレジット枠を設定して、インフラ整備部門への投資を促している。
ホテル建設ラッシュには海外のプライベート・エクイティや建設不動産ファンドなどが注目、フランス資本ACCORグループは2013年までに12億レアルを投資して71ホテルを建設、その80%はエコノミークラスのホテルとなっている。
同グループには4つ星クラスのMercureホテル網、ミドルクラスのIbisホテル網、10万人から50万人都市をターゲットのフランチャイズ形式のFoumule 1ホテル網を擁している。
またGP Investimentos傘下のブラジル・ホスピタリティグループ(BHG)は2015年までに、エコノミークラスの客室総数が2,500室のホテル網の建設を予定している。(2011年3月18日付けエスタード紙)