世界経済フォーラム(WEF)の世界競争力報告によると、昨年の観光部門の国際競争力ランキングではブラジルは調査対象139カ国のうち52位と前年から7ランク下げている。
調査は12の主要分野である社会制度・機関、インフラ、マクロ経済、健康と基礎教育、高等教育とトレーニング、商品市場の効率性、労働市場の効率性、金融市場の効率性、金融市場の効率性、技術的即応性、市場規模、ビジネスの高度化、イノベーションにおける106項目を各種経済指標と世界1万3,000人以上の企業トップへのアンケート調査によって評価している。
ブラジルは世界でも最も観光資源に恵まれた国にも関わらず、輸送インフラ、悪い治安、観光インフラ整備部門への投資不足などが大きく影響してランクを下げている。
ブラジルは多様な植物群、数多い希少動物、広大な環境保護区トップクラスにランク付けされているが、空港や道路のインフラ投資不足や観光部門の優秀な人材不足も海外観光客誘致の足枷になっている。(2011年3月8日付けエスタード紙)